未来館: 2009年12月アーカイブ

…といってもショッピングのことではありません。 

 

”かいだし”というのは、溶解炉の中でドロドロに溶けているガラスを、

鉄製の大きなレードル(スプーン状のもの)ですくう作業のことです。

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溶解炉のフタを全開にしてガラスをすくうため、西川慎先生も完全防備!!

耐熱の大きなグローブをして、顔をタオルで隠しています。

 

そして、”せんべい”というのは、レードルですくったガラスを

マーバーという鉄の台に落として作るガラスの円盤のことです。

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おせんべいのような形だからでしょうか…。

 

出来立てほやほやのせんべいはまだ熱すぎて、そのまま徐冷炉に入れると

徐冷炉の中で曲がってしまったり、重ねたせんべい同士がくっついてしまいます。

そこで、3~4枚のせんべいをかいだしたら、少し冷ます時間を作ります。

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せんべいが冷めてきたら、木の板の上に移動させて…

 

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徐冷炉に入れます!

 

前回の”かいだし”は、溶解炉のるつぼの中の”浮き輪”を交換するための作業でしたが、

今回は、るつぼの交換のための”かいだし”です!

 詳しくはブログ「浮き輪の交換 と かいだし。」をどうぞ♪

 

溶解炉の中には、「るつぼ」という大きな陶器のつぼが入っています。

そのるつぼにガラスの原料を入れて熔かしているのですが、るつぼは消耗品で、

交換をしないと、だんだんつぼが痛んでそのうち壊れてしまいます。

 

るつぼの交換の時には、いつもは火をたいた状態の溶解炉の

火を完全に落として、かなり大がかりな溶解炉の補修も行います。

ガラスがたくさん入ったまま火を落とすと、まだまだ使えるきれいな

ガラスが、るつぼの中で冷めて固まってしまいます。

 

そのガラスを使いたい時に、るつぼを割ってきれいなガラスだけを

より分けて…という作業をするのはとても大変なので、

火を落とす前にきれいなガラスでせんべいを作っておき、

次にガラスを熔かす時の原料にして使用します。

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これが、今回作ったせんべい。たくさんありますね♪

 

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せんべいを作った後のマーバーは、焼きそばくらいなら軽く作れそうなくらい熱くなっています。

そこで、間違って触る人がいないように、使い終わったマーバーには

チョークで日付と時間、そして「あつい!さわるな!」とメッセージを書いておきます。

完全に冷めるまで半日くらいかかります。

 

 

さて、次に同じ”かいだし”でも”水あげ”という作業をご紹介します。

先ほどのせんべいはマーバーの上にガラスを落としてから徐冷炉に入れましたが、

”水あげ”は、水のたっぷり入ったバケツの中に直接ガラスを落とし、

粉々に砕きながら冷ましていきます。

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細く垂らすと、それだけ細かいガラスになります。

レードルだけでも結構な重さなので、このようにゆっくりと

ガラスを垂らすのはとても大変な作業です!

 

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バケツの中を覗いてみました。

まだまだ真っ赤なガラスがあります。

どんどんガラスを入れると、この大きなバケツの水も沸騰してしまうので、

沸騰しそうになったら時々水を足して、冷ましながらどんどんガラスを落としていきます。

 

せんべいと同じくこの水あげのガラスも、

原料にしたり、作品を作る時に使ったりします。

また、新しいるつぼに初めてガラスを熔かす時にるつぼを

きれいに洗うためのガラスとして使います。

 

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この溶解炉、年が明けたら前面をはがして新しいるつぼと交換します。

いままでお疲れ様でした…。

 

新年のるつぼの交換の様子は、またブログに更新します。  (S)

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